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春ですね!!

2021/02/20

暦の上では春ですがまだまだ寒い日が続いています。

そんな中、作業中にふと足元を見るとなんと

「つくし」

が顔を出しているではありませんか!!

もうそんな時期になったか・・・・。

つくしを見ると・・・

「今年も稲作が始まるな~」

と毎年のように感じる。

一方で国道隣接の農地ではごみの投げ捨てが後を絶たない。

こういった光景を目にすると人間の愚かさを感じ悲しくなる。

 

ともあれ今年も期待と不安な日々が始まると思うと、

楽しみなような、恐怖のような複雑な感情になります。

耕作面積が多くになるにつれ、災害や病害、害虫による被害

によって収量減少は死活問題に発展する可能性があるから・・・。

中山間地域の稲作は平地の大規格化農地での生産とは違い、

生産コストが2倍、もしくはそれ以上かかる可能性もある。

地形、水利、鳥獣被害にも関係してくるからだ。

 

 

日本ではさらに政府が推進しているICT活用による農業によって

半自動化している農機具が次々登場している。

それによって好条件農地の大型農家はコストをかけて導入し、

更に生産コストは低減し利益が出やすくなる。

しかし、区画も小さい中山間農地ではICT活用した農機具は

難しく、ましてはそこに掛ける財力など到底ないのだから・・・。

農業格差はますます大きくなっていくであろう。

近隣地域でも

「高齢だから農地を預けたいが預かってもらえる人が居ない」

と嘆いているのを耳にすることがある。

そうして、耕作放棄地が増加している。

 

 

稲作は多くの機械が必要で、各機械が高額な事や

米価格の低迷で採算性が極めて低い。

ましては外の作業、誰が不便な中山間で稲作をしようとするだろうか?

私みたいに変り者が居れば別ですが・・・(笑)。

 

 

実際に市内で新規就農事業を利用し自立就農する専業稲作農家はほぼいません。

日本は人口減少・高齢化・食の多様化によって米が必要でなくなっている。

実際、耕作農地は減少しているいるが米の民間在庫は余っているとの話を聞きます。

そうするとコロナの影響と相まって米の価格は低下していく。

輸出にも力を入れていくとの政府の話ではあるが、外国の方がはるかに生産コストが

低く・低価格である為、輸出量が増えるか疑問が出てくる??

 

問題は農機具は進化するが、田舎の人間は退化するという事である!!

実際、市内では着実に人口は減少し、高齢化率は43%になる。

私の住んでいる地域で限ってみれば高齢化率は50%になっている。

(2人に1人は65歳以上という事になる)

農地集約・経営規模の拡大によって若い農家の役割や負担は

今後も増加するのは間違いないであろう。

 

農業の新聞に共感できる記事が掲載してあった。

30年以上中山間で法人を経営している高齢の方の記事だった。

「中山間の農業は収益が多くなくても続ける事が大切」

元気な高齢者がいて若い家族も住める地域を持続する事が基本的な概念と語っていた。

確かに80歳以上になっても、機械に乗って稲作をしている農家さんも居ますし、

家庭菜園をしたりして元気な高齢者の方が多いのは確か。

荒れ果てた農地だと誰がその地域に住もう・住続けようと考えるでしょうか?

地域を維持していく観点では重要だと共感しました。

 

 

世の中、常に利益率・生産効率・数字にこだわって競争し頑張って労働をしています。

人間は何を追い求め働いているのか不思議に思う事があります。

「タワーマンションに住むこと?美味しい料理を食べる事?

海外旅行をする事?好きな仕事をする事?

おしゃれな洋服を着るため?趣味をするため?」

当然のことながら人それぞれ目指すところは違いがあると思います。

 

多くの人は生きていく為と何かの為に働いています。

かつての生きる事に必死だった日本を生きてきた人は現代を

「夢のような国」

になり幸せを感じるのかもしれません。

しかし、豊かで今を生きる人は現実が標準で少し不便になると

苦しい・不幸になったという人もいる。

 

何年か前に大手のコンビニが出来たが24時間営業もしていない・

どこに行くにも車が必要近くに病院もない・飲食店街など毛頭ない。

基本テレビは東京などが多く映されているのであの街並みを見ると

たまに、テレビの向うは別世界ではないかと錯覚する事もある。

「幸せ?」

一体何を持って幸せと感じるのでしょう・・・・。

 

 

私は・・・日々の仕事は大変ですが健康で家族が笑顔で生きている!

「今が幸せです。」

さて今日も頑張りますか!!